青さと若さと過ちと


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場転・調理場


春樹「へぇ〜、店の奥ってこうなってんだ……すげぇな」

旭日「他の喫茶店はどうだかわからんが、うちは結構料理とか菓子を中心にやってるからな」
  「調理場もそれなりの施設調えないとな」

春樹「ふ〜ん」

旭日「よし、じゃあ早速作るか」

春樹「ああ、教えてくれ」
  「えっと……何を作るんだ?」

旭日「ケーキが好きっていうならケーキ作らなきゃな」

春樹「どうすればいいんだ?」

旭日「まあ、俺とやればいいよ、まずはボウルに入ってる卵を湯煎しながら混ぜて砂糖を入れる」

春樹「湯煎しながら……」、

旭日「次に薄力粉をいれて混ぜる」

春樹「これでいいのか?」

旭日「ああ、あとは型に流し込んで」

春樹「よいしょっと」

旭日「それで焼くと、焼けたら飾りつけて完成だな」


 チンッ


旭日「よし、焼けた、じゃあ飾り付けだな」

春樹「わかった」

旭日「ほれ、お前の好きなようにしな」

春樹「ああ」



旭日「お、いいんじゃねぇか」

春樹「出来た……」

旭日「上出来上出来、じゃあこれを明日渡せばいいな」

春樹「ああ、ありがとう」